未来に残したい自然が、
ここにある
その植生と生態系は、世界に誇れる日本の美しい自然です。四季折々の雄大な自然の世界を感じてください。
横根高原保全・活用協議会
INFORMATION
最新情報・お知らせ
HIGHLIGHT
横根高原の見どころ

横根高原をはじめとする前日光県立自然公園は、鹿沼市の西部に位置し、昭和30年に県立自然公園に指定されました。
標高800mから1,500mの山々から成るエリアで、古峰ヶ原(こぶがはら)高原、石裂山(おざくさん)を含みます。
その一部が牧場として利用されるほかは、手つかずの自然が残る地域です。

横根高原
横根山や方塞山、そして動植物の宝庫として知られる井戸湿原を中心とする横根高原は、ハイキングコースが整備され、五段の滝や、条件が揃えば富士山を眺めることができる象の鼻展望台といった名所を巡りながら、四季折々の自然を楽しめます。特に5月の井戸湿原周辺は、時季の異なるツツジ類の花が咲き重なることから、花の名所となっています。また、大きな花崗岩が重なって分布する岩海(がんかい)は鹿沼市の天然記念物に指定され、苔むした大きな岩による幻想的な景観を楽しめます。
横根山周辺では、直径数メートルにも及ぶ大きな花崗岩をあちこちで見ることができます。大きな花崗岩が重なって分布する景観は、岩海と呼ばれます。これらは、横根山の基盤となる花崗岩石が地表に露出し、長年の風化や冷却の作用によって砕かれ、谷を埋め尽くすことによって生まれた景観です。横根山の岩海は、氷河時代の地形変化を現代に残し、過去の気候変化を現代に伝える貴重な自然遺産であるとして、鹿沼市天然記念物に指定されました。古峯神社や発光路周辺など横根山全体で岩海を見ることができますが、その特徴がよく見られる井戸湿原東側の範囲を限定して指定されています。苔むして幻想的な世界は、まるで屋久島にいるような雰囲気を楽しめます。
岩海
VEGETATION
井戸湿原の植生
井戸湿原は横根山の南中腹の標高1,280m付近にある栃木県を代表する中層湿原です。横根高原の基盤である花崗岩が長い年月の間に削り取られてできた窪地に水が溜まり、そこに周囲の砂が流れ込み、植物が生えては腐ることを繰り返して形成されてきました。横根高原は標高が高く気温が低いため完全に腐らず、それらの植物が積み重なって泥炭状の湿原ができました。しかしその生育は1年に1mmほどであり、約1万年をかけて形成された学術的にも貴重な湿原です。

横根高原で多く見られる樹木として、高木ではシラカンバ、ダケカンバ、ミズナラなどが挙げられます。また、紅葉の時期に彩を見せるコミネカエデやウリハダカエデ、オオイタヤメイゲツもあります。中低木ではアカヤシオ、シロヤシオ、トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジが代表的です。ツツジ類のほかには、オオカメノキやズミも多く見られます。下草類ではミヤコザサが多く、一部にはスズダケが生えています。草本類ではマイヅルソウ、ニッコウシダ、ヒメスゲが多くあります。

一年で一番の見頃は、4月下旬から5月にかけてツツジ類が開花する時期です。アカヤシオから始まり、シロヤシオとトウゴクミツバツツジ、ヤマツツジが咲き誇ります。特に5月中旬には、条件が揃えば白、赤、ピンクと三色のツツジと一時に楽しめます。

ANIMAL
横根高原の動物
横根高原では、タテハチョウの種類が特に多く、希少なキベリタテハやヒオドシチョウなども頻繁に見ることができます。ゼフィルス(西風の妖精)と呼ばれる美しい色彩のシジミチョウの種類も数多く生息しています。代表的なトンボは、沢筋に生息するムカシトンボや湿原で見られるルリボシヤンマなどです。近年は保全活動により自然環境が回復し、準絶滅危惧種のヒメアカネも確認されています。セミの仲間では、関東では高地性のエゾハルゼミ、コエゾゼミが生息しています。
高原のいたるところで、ウグイスの鳴き声が聞こえてきます。林の中からはシジュウカラやコガラなどカラ類、キツツキの仲間であるアカゲラを見ることができます。そして、ミソサザイの大きなさえずりも響きわたります。夏は栃木県の県鳥であるオオルリ、冬は高原で越冬するオオマシコなど、澄んだ空気の中で聞く鳥の声に心が浄化されます。

高原には小動物から大型獣まで、多くの種類のほ乳類が生息しています。タヌキやキツネ、アナグマが代表的です。イノシシやニホンジカなどによる生態系への被害が近年の問題となっているため、保全活動が続けられています。

COUNCIL
横根高原保全・活用協議会

前日光県立自然公園の横根高原地域における生態系の維持回復及び地域の活用を図ることを目的として、平成26年に発足し、保全活動に取り組んでいます。

SIGHTSEEING
観光のすゝめ
ハイキングコース

>> 栃木県関東ふれあいのみちコース「湿原とせせらぎのみち」[コース一覧はコチラ(栃木県)]

古峰ヶ原高原は、勝道上人が日光開山に先立ち修業をした深山巴の宿(じんぜんともえのしゅく)があり、パワースポットとしても知られています。周辺には古峰ヶ原湿原もあり、春には様々なツツジやズミなどが楽しめる人気スポットです。北側には行者沼や行者岳を経て、地蔵岳や夕日岳へ向かう登山道があり、勝道上人による日光開山ルートを体験して歩くことも一興です。
古峰ヶ原高原

石裂山は標高890mと高さはありませんが、鎖やはしごなどが設置され、変化に富んだ山です。本格的な登山コースのため、十分な装備で入山してください。登山口は加蘇山神社社務所から500mほど奥にある下ノ宮で、途中には栃木県の天然記念物の千本桂があり、古くから縁むすびの神木として信仰されています。

石裂山
前日光ハイランドロッジ
前日光県立自然公園を二倍楽しむために前日光県立自然公園は横根高原・古峰ヶ原高原などからなり、季節ごとの魅力を求めて来訪者が絶えません。 中でも高原の「外せないシーン」は夕刻から夜、そして翌早朝にやって来ます。夕刻の空のグラデーション。夜に出会える野生生物。自分を覆いつくす無数の星々。そして早朝、澄んだ空気に浮かび上がるのは数百km彼方の山並みです。 これらを余すことなく楽しむための宿泊施設が、前日光ハイランドロッジ。昼間はレストラン営業の他、日帰り入浴(要予約)もできます。
前日光つつじの湯交流館
前日光県立自然公園唯一の天然温泉です。 露天風呂も楽しめるほか、レストランでは地粉のそばが味わえます。
前日光あわの山荘
粟野川の源流、日光修験の尾(お)鑿(ざく)山の麓で自然を満喫できる宿泊施設です。ゲストハウスのほか、ログハウスとキャンプ場を完備。屋根付きのバーベキュー場もあります。周囲は広葉樹が多く、新緑や紅葉を見せてくれるほか、桜やアカヤシオ、ヤマブキ、ヤマツツジなど季節の花々も楽しめます。粟野川ではヤマメの姿も! 隣には秘湯として人気の「前日光つつじの湯交流館」があります。 ※粟野川での魚釣りには入漁券が必要です。
観光パンフレット
丸ごと前日光!
五感で感じる横根高原
横根高原の魅力な情報が凝縮されたポケットガイド。手のひらサイズで散策のお供にぴったりです♪月ごとの花暦やハイキングコース、横根高原周辺の観光スポットが掲載されています。

横根高原ガイド秋編
秋の横根高原の自然観察に最適なガイド情報を集約。モデルコースが掲載されているため、手にとりながら各スポットに着いたら説明文を読むことで、自然観察の案内ガイドがいなくても散策を楽しめる臨場型のパンフレットです♪

初夏の自然観察ガイド
初夏の横根高原の自然観察に最適なパンフレット。横根高原を代表する異なる時季に咲くツツジや、マニアが好む草花や鳥を紹介しています♪

鹿沼EXPLORER
東京からちょうど100kmの「鹿沼」。敢えて鹿沼を目指すコアなファンたちは、いったい何に魅了されたのでしょうか。鹿沼のEXPLORER(探検家)となり、ここにしかない情景を感じてみてはいかがでしょうか♪
かぬまブランド
鹿沼市の恵まれた風土によって生まれた産品をさらに厳選し「かぬまブランド」として認定しています。その41銘品をぜひチェックしてみてください!
PHOTO
ACCESS
アクセス
●東北自動車道鹿沼I.Cから70分
●東北自動車道栃木I.Cから80分
※県道246を通るルート(前日光つつじの湯交流館経由)では通行止め区間があるため、県道15(鹿沼足尾線)または県道58(草久足尾線)をご利用ください。なお県道58は1月中旬から3月中旬の間、一部冬期通行止めとなります。
施設情報
◆ 名称
前日光ハイランドロッジ
◆ 住所
〒322-0423 栃木県鹿沼市上粕尾1936
◆ TEL
0288-93-4141
◆ 注意点
装備・服装を整え、十分注意してハイキングをお楽しみください。
鹿や熊などの野生動物が住んでいます。熊避けの鈴等を携帯して散策をお楽しみください。
LINK
リンク